映画『許されざる者』、伝説の傑作のリメイクは成功したか?

9月14日、公開されてすぐに、映画『許されざる者』を観て来ました、、
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この映画は、、
クリント・イーストウッド監督・主演で第65回米アカデミー作品賞、監督賞ほか4部門を受賞した傑作西部劇「許されざる者」(1992)を、「フラガール」「悪人」の李相日監督のメガホンで日本映画としてリメイクした。

1880年ワイオミングというオリジナル版の舞台を、、
全く同じ西暦年である江戸幕府崩壊後の明治時代初期、蝦夷地(北海道)に持って来たもの、、

オリジナル版では、、
暴力的な方法で町を牛耳っていた保安官と主人公のガンマン、、

リメイク版では、、
街を牛耳る暴力的な支配者「大石一蔵」と主人公の人斬り十兵衛との異名を持つ「釜田十兵衛」、、

辺境の地の原住民、、インディアンとアイヌ、、

同じ時代背景に同じようなシチュエーションで、物語は作られている。

さてさて、、伝説の傑作のリメイクは、成功したのであろうか?



MOVIE Walkerより、、あらすじを、、(少し改変)、、

明治13年、開拓が進められている北海道に、かつて人斬り十兵衛との異名を持ち恐れられていた幕府軍残党・釜田十兵衛(渡辺謙)がいた。
十兵衛はアイヌ人の愛する女性と出会って結婚し、妻との約束で刀を封印し、子供をもうけた。
幸せも束の間、妻は早世し、男は幼い子供を抱えて貧しく厳しい生活をしていた。
そこへ、かつての仲間、馬場金吾(柄本明)がやってくる。
そして、無残にも切りつけられた女郎なつめ(忽那汐里)のこと、街を牛耳る暴力的な支配者・警察署長の大石一蔵(佐藤浩市)がその事件に関して深追いさせないこと、女郎は支配者に逆らい仲間たちとともに賞金を作り敵を討ってほしいと懇願していることを話す。
十兵衛はその女郎のために、また愛する子供のために、あらゆる覚悟を背負い、賞金稼ぎとして再び刀を手にするという苦渋の決断をする、、、、。

映画のキャッチコピーは「人は、どこまで許されるのか」


そもそも、本作の企画は2011年5月、李監督らによりオリジナル作の著作権を持つアメリカの映画会社・ワーナー・ブラザーズに持ち込まれた。
同年8月に渡辺謙の主演が内定、同年11月にワーナーとイーストウッドから製作許可が下り、脚本執筆が開始された。
2012年6月に李監督の脚本が承認され、最終的な製作許可が下りた。


撮影は2012年9月22日に阿寒湖で開始され、10月1日から11月27日まで上川町に設営されたオープンセットを中心に北海道でのオールロケが敢行された。
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馬場金吾を拷問で殺され、十兵衛が一人で女郎宿を兼ねた酒場に切り込むクライマックスのシーン、、
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このたった5分のシーンに5日間を費やした李相日監督の執念、、リアリティを追求する姿勢、どんなシーンでもスタントマンを使わない主義には、、出演者は戸惑ったらしい。

先日のニュースZEROに、渡辺謙と佐藤浩市が出演した、、

監督の執拗なまでの熱意に、圧倒されたと、、
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氷点下5度、過酷な撮影現場であったようだ、、
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渡辺謙は、、
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佐藤浩市は、、
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映画の中でどんな生きるエネルギーを感じたのか?
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「非常に人が傷ついたり痛みを受けたり、もちろん死んでいったり、という話でもあるんですけど、、それは、どう生きるべきだとか、どう生きざるを得ないのか、確実に生と死は誰にでも起こること、“生きる”ということが、ものすごく底辺にある映画になったと思う」、、(渡辺)
「生きるという実感を持っているのは、人間だけですから」、、(佐藤)

三無主義の時代に育った二人、、渡辺53歳、佐藤52歳、、
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前の世代がすごく熱い世代、、60年代、70年代、、
学生運動をやって社会に何かを訴えかけ、壁をぶち壊すみたいな世代、、
でも、二人の世代は、、抜け殻みたいな世代、、
無関心・無気力・無責任の若者が多かった時代、、三無主義、、
先輩達が亡くなって行くと、どうしたらいいのか?、、
あがいたり、もがいたり、じたばたしたり、、
自分で考えるしかなかった。

OTSUKYON> 現代の日本の若者にも通じるように感じました。

最後に、リメイクは成功したのか?
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映画の後の休憩、河原町四条のサンマルクカフェで、お茶をしながら考えました、、

OTSUKYON> 人を傷つけたり、殺しあったり、アイヌを迫害したり、リアリティを追求したシーンが目立つあまり、、“生きる”というテーマを語るシーンが少なく感じられた。
妻との硬い約束を破り、賞金稼ぎになる十兵衛、、(その理由は?不十分だ)、、確かに生きるための手段でもあり、弱い者の敵を討つことでもあるが、独裁者である一蔵もまた町を守るために戒律を厳しくする。
オリジナル版では両者ともに“許されざる者”として、、(原住民から見れば)、、描いていたと思うが、、
リメイク版では一蔵が悪者で十兵衛が正義の味方のように、感じてしまうのは、、私だけだろうか?
結論、リメイクはやや失敗のように感じた。


長々としたためましたが、観る価値のある映画であったことは確かですね。
今日はこの辺でお仕舞い、、いつもご訪問ありがとうございます

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この記事へのコメント

2013年09月24日 09:04
見て来ないことには コメントが書けませんね。
ちかごろ・・・映画館で観て居ない~!
2013年09月24日 09:26
コメントありがとう!
映画館で観ないと、集中出来なくなりました。
まあ、1000円で観れますので、でも、必ずランチとカフェがセットなんで、結構な出費?ですね^_^;
それで、最近は二本観ます。
是非ご覧いただき、興味あるコメントを期待しています。
小さな花
2013年09月25日 03:18
いつも素敵なブログをとても嬉しく拝読しています。この映画も興味がありましたので完璧な解説が大変有り難かったです。Thank you so much
2013年09月25日 08:27
こんにちは、愚作ブログをいつも読んでいただき、感謝しています。
私は興味のある映画は、できるだけ早く観て、ニュートラルな感想を述べるようにしています。
ネタばれしないように、公式HPの内容を越えないように、心がけています。
お褒めのお言葉、大変励みになります。
これからも、よろしくお願いします。

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