パーキンソン病の本格的な治療が進みだした!

パーキンソン病、、皆さんは何を思い出すだろうか?、、特徴的な運動障害、、振戦(安静時の手足のふるえ)、固縮(筋肉がかたくなってこわばり、関節の曲げ伸ばしに抵抗がある)、無動(動きが遅くなる)、そして、姿勢反射障害(体のバランスがとりにくくなる)、、この4つの症状が「4大症状」と呼ばれている、、特に初発症状の58.2%が振戦とされる、、また、明らかにその特徴を現すのが、、まばたきが少なく大きく見開いた眼、表情に乏しい、すくみ足、小刻み歩行、前傾姿勢、小字症と小声症など、、。

パーキンソン病の発症メカニズムは?、、脳内の「ドパミン」という神経伝達物質が減少することで発症!、、
脳内の黒質という場所にある神経細胞が変性したり無くなったりして、黒質で作られる「ドパミン」という神経伝達物質が減少してしまうことにより、脳から全身に出される運動の指令がうまく伝わらなくなり、体の動きが不自由になる病気、、50~60歳代で発症することが多く、超高齢社会になり、ますます増える傾向にあるとのこと、、
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上図はドパミン神経の末端、神経細胞と神経細胞の接合部シナプスを模したもの、、
左は健康時、、シナプスに放出された十分な量のドパミンがドパミン受容体に到達し、脳からの運動指令がスムーズに伝わる、、
右はパーキンソン病、、ドパミンの産生が減少して、指令が上手く伝わらない、、。

このドパミンは、黒質で作られ、ドパミン神経を伸ばして、線条体に指令を伝達します、、
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線条体にある神経末端シナプスから放出されます、、
ドパミンは前頭前野の神経活動を活性化させ、脳を覚醒させ、集中力を高めたり、ストレスの解消や楽しさ心地よさといった感情を生み出す働きをもっています、、
また人間が物事を行う時の動機付けの役割や恋をしているときにあらわれる身体に表れる症状(顔が赤くなるなど)もドーパミン が関係しています、、。


さて、ドパミンの量は産生される過程で調節されていますが、放出されたドパミンを回収する仕組みもあります、、

黒質の変性によりドパミンの産生量が極端に減少すると、、

パーキンソン病に代表される運動能力が衰え、レビー小体型認知症のように認知機能が低下します、、。

逆に、ドパミンが増えすぎてもよくない、、

ドパミンが過剰に放出されると統合失調症(幻覚、幻聴、パラノイアなど)、トゥレット症候群(意識しないのに顔や頭が勝手に動く、 のど鳴らし、汚い言葉を発する)、過食を引き起こすと考えられています、、

麻薬やコカインなどの覚醒剤やタバコ、お酒などはドパミンを増やす効果があり、薬物依存症を生じ、止められなくなります、、。

情報伝達を終えたドパミンは、神経末端にあるドパミントランスポータと呼ばれる、たんぱく質により取り込まれて再利用されます、、
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薬物依存物質はこの取り込み口から神経末端に入り、ドパミンを増やす働きをします。


それでは、パーキンソン病治療に関する最近の話題を、、(抜粋)、、

日経メディカル(2014.8.14)より、、
脳への「ニューロン幹細胞」移植に成功 パーキンソン病治療への道が開けるか

マウス実験において、皮膚細胞をリプログラミングしてつくったニューロン幹細胞を脳に移植したところ、6カ月後には完全に機能するようになった。
神経変性疾患に治療の道が開けるかもしれない。

マウスの脳に移植された脳細胞が、6カ月後には完全に機能的に統合されたことが確かめられた。
この移植の成功は、死滅した脳細胞の置き換えができる可能性を示唆するもので、パーキンソン病のような神経変性疾患に治療の道が開けるかもしれない。

ルクセンブルグ大学の「Luxembourg Centre for Systems Biomedicine」の幹細胞研究チームが行ったこの実験では、ホストマウスの皮膚細胞をリプログラミングして「誘導ニューロン幹細胞」(induced neuronal stem cells)を作成し、これを脳に移植した。

脳の海馬と皮質に移植されたこれらの細胞は、新たに形成されたシナプス(ニューロン間の神経活動に関わる接合部位)を介して、6カ月後には、元からある脳細胞と完全に機能的に統合されたという。

研究者チームの次の目標は、パーキンソン病患者の脳の中で死滅していく特定の種類のニューロン、つまり大脳の黒質内にあってドパミンを分泌しているニューロンを置き換える方法を探すことだ。

将来的には、これらのニューロンの移植によって、減少したドパミンの分泌を回復できる可能性があり、パーキンソン病の有効な治療法になるかもしれない。

ただし、マウスを使った現在の研究から人間の臨床試験へ至るには、まだかなり長い道のりがあることは言うまでもない。


もう一つは、、朝日新聞デジタル(2014.8.21)より、、
iPSのパーキンソン病治療、4年後に治験計画 京大

iPS細胞から作った神経細胞でパーキンソン病の治療を目指す京都大iPS細胞研究所(CiRA)の高橋淳教授は20日、作製する神経細胞の薬事承認を得るため、2018年度にも治験を始める構想を明らかにした。

承認が得られれば、品質の安定した神経細胞を製品として流通させることができ、再生医療普及の大きな足がかりになる。
報道関係者との会合で明らかにした。

パーキンソン病はドパミンという神経伝達物質を作る細胞が減っていき、運動に障害がでる難病。
動物実験では、重症化する前なら、神経細胞の移植で治療効果が期待できるとされている。

高橋教授らは来年度から患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使い、臨床研究を始める予定だ。
iPS細胞によるパーキンソン病治療は例が無く、安全性や一定の効果が確認できれば、治験に進む方針。

治験ではCiRAがストックするiPS細胞を使う予定。
患者にとっては他人の細胞で拒絶反応のリスクがあるが、大量生産が可能になり、コストを大幅に下げられるメリットがある。
 
一方、患者自身の細胞を使う治療法も京大病院で続ける計画だ。
4年後には、保険診療と併用できる先進医療への認定を目指すという。


OTSUKYON>
大変素晴らしい!、、若年性パーキンソン病でも長生きできる時代が来るかも、、。

しかし、、

東京都老人総合研究所自律神経部門 青崎敏彦先生の講演より、、

実は年を取ると誰でもパーキンソン病になる可能性があります。
多くの研究から10歳年を取るごとに平均10%程度のドパミンニューロンが死んでいくことがわかっています。
大体正常の20%位にドパミンニューロンが減ってしまうと症状が出ると言われていますから、20歳のときを単純に100%とすると100歳で私たちの殆どがパーキンソン病になる計算になります。


最後に、すでに確立された黒質線条体機能を評価する診断薬が本年1月に発売された、、

放射性医薬品のメーカー、日本メジフィジックス株式会社から発売された「ダットスキャン静注」、、
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学会のガイドラインより、、
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黒質線条体を構成する、尾状核と被殻、、右側の運動障害がある若年性パーキンソン病患者、、左の被殻の活性が低下している、、(ナルホド)、、
この画像は、ドパミントランスポーターシンチグラフィと言う、、
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ドパミン神経の脱落を見事に診断する優れた放射性医薬品、、日本の約1000病院で可能なSPECT(スペクト)検査を受ければ、上記のような診断が可能、、素晴らしい!!


OTSUKYON>
今日のブログは最新の医学関係、、(実は)、、OTSUKYONも関係しているんです、、
医学の進歩は目覚しい、、新たな診断法が開発されると同時に、治療法も確立されてこそ、、
長生きできるのだが、、果たして長生きすることがいいことなんだろうか?、、
平均寿命あたりでピンピンコロリ、、そうありたいと願う、、。



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この記事へのコメント

2014年09月02日 12:00
いろんな病気が 人間にはあるものですよね。
老化・加齢・・・という言葉で諦めてしまう病、なら諦めも付きますが、若くして難病になった方は是非ともまだまだ人生を楽しんで欲しいと思います。
あぁ~もちろん加齢の世代も ( 我々 )最期まで ピンピンと生きたいし、コロリと惜しまれて逝きたいですね。
2014年09月02日 21:17
いつもご訪問いただき、的確なコメントありがとうございます。
ドパミンの前駆物質L-ドパを服用してドパミンを補ったり、ドパミンと同じように作用するドパミンアゴニストを服用して治療しますが、重症化すると効きが悪くなったり、飲みすぎると副作用が出てきます。
難病、不治の病などと言われると、あきらめてしまいますが、根治が可能になる日も、そう遠くはないかも知れませんね。
でも、我々があの世へ召される方が早いでしょうね(苦笑
2014年09月03日 20:09
こんな専門的な事を書いてもらっても、こちとらは
チンプンカンプンですわ。! ^^;
最近 OTSUKYON さんの専門知識が鼻につくです。^^;
2014年09月03日 22:50
こんばんは、忌憚のないご意見、心に棘がささりました、、(涙
最新の医療情報、皆様にお知らせしたくて、ついつい詳しくなってしまいました、、(汗
随分とわかり易く記載したつもりでしたが、、、(涙
‘目につく’なら嬉しかったんですが、、‘鼻につく’ですか、、、
2014年09月05日 21:34
先のコメント失礼いたしました。m(__)m
きょうはねぇ! またびっくりなんですが
この記事がおいらのウェブリブログの
「ブログ>編集」欄に表示されてしまいました。
なんでだろ?  なんでだろ? (・・?
まぁ「編集中」のこの記事を削除したら
その後は変わったことはありませんが。
一時、乗っ取られた!?   ウィルスか!?
なんて、とても焦っちゃったけど (~_~;)
どうしてこんな事が起きたのか不思議でなりません。
2014年09月05日 23:59
ご丁寧に気持ち玉2個だけ付けて、コメントありがとう。
イギリスの麦畑のミステリーサークル、、宇宙人の仕業じゃなく、人間が夜中に数時間で作業したようだね。
今回の芸当も出来る人はいるだろうね、、(私にはできないが、、)、、当ブログの訪問回数も、先月1日平均で1650、、やろうと思えばできる人もいるかも?
真実は分からないが、編集作業中に当ブログを開いたままで、知らずしらずに、コピーペーストってこともあるよね、、。
要は気に入らなければスルーすれば言いだけだと思うんですが、、いかが?

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