歴史小説『終わらざる夏』、浅田次郎が伝えたかった戦争の真実に納得!

2013年6月に集英社から文庫本として再出版された歴史小説『終わらざる夏』、、文庫本の発売直後に購入していたが、最初の数十ページを読んだだけで、、なぜか、書棚に鎮座していたのだ、、出だしが少々重たいように感じていた、、でも、今年は70回目の終戦記念、、節目の年にもう一度読み出した、、戦争とは?軍隊とは?教科書などでは教えられない内容に驚きの連続だった、、
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もとは2008年6月号~2009年10月号の「小説すばる」に連載されたあの歴史小説の大御所、浅田次郎の作品である、、。

「終わらざる夏」公式サイトにて、、
ここをクリック⇒http://www.shueisha.co.jp/1945-8-18/index2.html
浅田次郎氏本人がこの小説を執筆した意気込みを語っている、、
「戦争の体験者がいなくなってしまう前に、この小説を書いて世に出したかった、、」、、。


1945年8月15日、玉音放送により太平洋戦争は終わったはずだったが、18日、当時の日本の領土の最東端、北千島・占守(シュムシュ)島では“知られざる戦争”が始まっていた、、。

ここで、占守島.comにて、、
ここをクリック⇒http://xn--glrs3qn5a.com/

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赤錆びた日本陸軍の戦車が取り残されている、、。

千島列島の地図で、占守島の位置を確認、、
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釧路より1200kmの距離にある、、。


本のカバーより、、あらすじ、、

1945年、夏、、。
すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた、、。
東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片岡直哉は、45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る、、。
何も分からぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片岡は北の地へと向かった、、。

片岡の一人息子・譲は、信州の集団疎開先で父親の召集を知る、、。
譲は疎開先を抜け出し、同じ国民学校六年の静代とともに、東京を目指してただひたすらに歩き始めた、、。
一方、片岡ら補充要員は、千島列島最東端の占守(シュムシュ)島へと向かう、、。
美しい花々の咲き乱れるその孤島に残されていたのは、無傷の帝国陸軍、最精鋭部隊だった、、。

1945年8月15日、玉音放送、、。
国民はそれぞれの思いを抱えながら、日本の無条件降伏を知る、、。
国境の島・占守島では、通訳要員である片岡らが、終戦交渉にやって来るであろう米軍の軍使を待ち受けていた、、。
だが、島に残された日本軍が目にしたのは、中立条約を破棄して上陸して来るソ連軍の姿だった、、。

終戦直後の“知られざる戦い”を舞台に、戦争の理不尽を描く歴史的大作、否応なく戦争に巻き込まれていく人々の姿を描く著者渾身の戦争文学、美しい北の孤島で再び始まった戦争の真実とは?
戦争文学の新たなる金字塔、堂々の完成、、。



それでは、OTSUKYONがこの小説のなかで注目したこと、、驚きの真実と巧みな著者の創造を列挙してみよう、、。

☆沖縄陥落後、一億玉砕を目指す陸軍の大本営地下壕で、本土決戦用の動員表を作成する若い少佐、、
動員表には氏名はない、数字のみ、、その動員表に書かれた数字が、各県の師団司令部に下達され、、
さらに各地区の司令部と順繰りに下達され、最後に地元の在郷軍人名簿の中から選ばれてようやく、、
召集令状(赤紙)が村役場の職員により届けられる、、
抽象的な数字が生身の人間に置き換えられる過程のドラマを詳細に記述している、、。

☆日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍が、8月9日、満州に攻め込んだことはよく知られているが、、
その後、日本がポツダム宣言を受諾し無条件降伏、15日の玉音放送で太平洋戦争は終結したはず、、
しかし、18日未明、占守島に攻め込んできたのはソ連軍であった、、。

☆占守島と対岸の幌筵(ぱらむしる)島に存在した、日露漁業の缶詰工場で働く約400名の女子挺身隊の少女の身に、ソ連軍の危険が迫る中、、彼女達を北海道に無事送り届けるまでの時間稼ぎのため、、
ソ連との交戦に踏み切った第九十一師団、、
もうすでに勝つことのない戦闘、、。

☆強制疎開により田舎に送られた国民学校の生徒達の惨めな暮らし、、
徹底的な軍事教育の実践、、教師としての純粋な資質は捻じ曲げられ、、
日本が無条件降伏をしたことをも生徒達に伝えることはできない、、
親元からの手紙は検閲され、戦争の真実を伝える内容の手紙は生徒の手に渡ることはない、、
徹底した言論統制が敷かれた、、。

☆戦地だけではない、東京大空襲や地方の中核都市の爆撃、、
広島、長崎の原爆投下、、それでもこの無意味な戦争を終わらせるのは大変だった、、
映画「日本のいちばん長い日」⇒http://otsukyon.at.webry.info/201508/article_7.html
よかったら見てやってください、、。


☆占守島の戦闘の記録、、
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この3日間の闘いの凄惨さは、第八章の最後に、戦闘詳報として数ページの記載があるのみ、、
この小説は戦闘行為を中心に書かれたものではない、、
戦争がいかに人間の本質を奪うのか、互いに顔も知らない人間同士が戦う、、
この地球から戦争を廃絶したいと願う著者の心の叫びを表現する、、
「戦争の体験者がいなくなってしまう前に、この小説を書いて世に出したかった、、」、、。

☆小説の終章の一番最後に、、ヘンリー・ミラーの「薔薇色の磔刑(たつけい)・サクセス」、、
その本は、ヘンリー・ミラーの自伝的大作、猥褻かつ露骨なセックス描写が問題となり、、
当時のアメリカでも出版差し止めになったほど、、
電信会社に勤める男とダンサーの女の激しい性愛の物語、、
本物の人間の自由と幸福を謳歌する小説と著者は考えた、、
翻訳書編集者・片岡直哉が平和な時代が来れば、美しい日本語で翻訳本を作りたかった、、
シベリア抑留先で菊池医師が発見した直哉の遺品の中に、サクセスの翻訳の一部が残っていた、、
とっても美しい日本語の性描写を読んでいると、、
戦争のない、平和な時代を享受する日本の今があり難く、、
戦争はすべての人間の幸福と自由を奪い去る、、
思わず涙がこぼれてきた、、。


最後に、戦後世代が大多数を占める現在、、戦争を知らない世代にこそ、、
この小説は読んで欲しいと切に願う、、



さて、「終わらざる夏」上中下巻は、今、家内が読んでいる、、
東京大空襲の最中、、大本営の地下壕内で本土決戦の動員表を作成するところから、この小説ははじまる、、
最初は取っ付き難いが、読み続けて欲しい、、。


京都府立植物園に面する北側にある、、IN THE GREEN、、
久々にふたりでランチ、、

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私は、日替わりランチプレート、、
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家内は、マルゲリータ ピザランチ、、
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スープと京野菜のサラダ、、
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そして、ライスかパン、、それに飲み物が付いて、、もう大満足!


店内はインドアーとアウトドアーに分かれていて、とっても広い、、今日はお盆、14日の金曜日、、
3世代の家族客が多かったなぁ、、
戦後世代が国民の80%を超えたとか、、
戦争の悲惨さは子や孫に伝えて行けるだろうか、、。



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  • 『終わらざる夏〈上〉〈中〉〈下〉』 浅田次郎

    Excerpt: 「浅田次郎」の戦争小説『終わらざる夏』を読みました。 [終わらざる夏] 「半藤一利」の『新装版 太平洋戦争 日本軍艦戦記』に続き、第二次世界大戦関連の作品です。 -----story-------.. Weblog: じゅうのblog racked: 2019-03-11 20:06